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- ハタケヤマ キャッチャーミット M8とM62(M19)の違いを徹底解剖|スワロースポーツ
ハタケヤマとは
アマチュアからプロ野球までキャッチャーミット・キャッチャー防具で有名なハタケヤマです。
現在もソフトバンクの甲斐選手ら有名選手も愛用しています。
ハタケヤマの特徴は「野球を愛する全ての人のために」というスタンスで製造をしており、プロ・アマの隔てりなく全ての人に同じ商品を届けていること。
これはどういうことか簡単に言うと、プロ用もアマ用もなく全て同じクオリティの工程で作っているのです。
通常、野球用品メーカーはプロへの用具は最高品質でアマ用は若干品質を落として作られていることが大半ですが、ハタケヤマはプロ同様の商品をすべての人に提供している数少ないメーカーのひとつです。
今回は、ハタケヤマミット購入検討中の方にもハタケヤマファンの方にも読んでいただきたいハタケヤマミットの特徴をご紹介します。
目次
1.ハタケヤマのミットの特徴について
まずは、ハタケヤマの人気の秘訣でもあるキャッチャーミットの特徴をご紹介します。
1-1.1Shellarmove(シェラームーブ)
商標登録もされているハタケヤマ独自の機能の1つになります。
キャッチャーミットならではの掴む動作をより円滑にできるように開発されたバックスタイルです。
Shellarmove(シェラームーブ)という名の通り、甲殻類(貝)の動きを参考にしています。
一般的にキャッチャーミットに多く使われるバックスタイルと比較するとその違いはすぐわかりますね。
1-2.ASバック
2022年より新登場のバックスタイルになります。
よく見る窓ありハミダシありタイプのAバックとシェラームーブの良いとこどりで高い操作性と円滑な掴む動きを両立した新スタイルです。
カタログ商品にも搭載されているモデルもあり、オーダーでもこのスタイルを選択することが可能です。
1-3.ピンキーパターン
これも商標登録がされているハタケヤマ独自の機能です。
キャッチング回数の多いキャッチャーというポジションは強度の高いミットが必要とされます。
筆者もキャッチャーの経験があり、当時使用していたのはハタケヤマではないメーカーのミットでした。
ある日、ボールを受け続けたことによるダメージの蓄積で手入れ口左側が裂けたことがあります。
裂けた部分が手にあたり気になったり、フィット感もなくなったのでそのミットとはお別れをしました。
そういったキャッチングダメージによる手入れ口部分の裂けを抑制してくれるのがピンキーパターンです。
手入れ口小指側のヘリ革を伸ばし、スリットを入れることで耐久性が高い仕様になっています。
ミットを長く使いたい方にはこの機能は外せません。
1-4.EX
すごく細かい(撮影しにくかった)ところですが、これも大きな役割を果たす機能です。
野球をやられる人ってグラブ、ミットをはめた手の人差し指ってかなりの割合で出してると思います。
特にキャッチャーの方は人差し指出していない人いないのではないでしょうか?
アンケートを取ったらこの説立証できそうですね。
キャッチャーの人にも限らず、人差し指を出しているとヘリ革部分が傷みやすくないでしょうか?
筆者は結構ヘリ革がパリパリになる率が高かったです。(メンテナンスはしてたのですが。)
人差し指部分のヘリ革のストレス軽減をしてくれるのがEX。
革が1枚多くあることによって、キャッチング時の痛みも少し軽くしてくれます。
2.ハタケヤマキャッチャーミット契約選手
2-1.甲斐拓也選手
契約選手の1人目は甲斐キャノンで有名な福岡ソフトバンクホークスの甲斐拓也選手です。
今や日本を代表するキャッチャーの一人ですが育成出身の苦労人なんです。
プロ入り前の高校時代もハタケヤマのミットを愛用していた甲斐選手。
後ほど紹介するM19(M62)という型は甲斐選手のミットの型になります。
ミットだけに限らずキャッチャー防具一式ハタケヤマのものを使用しており、活躍に比例してハタケヤマのキャッチャーというイメージは高まっているように思います。
2-2.伊藤光選手
2人目は横浜DeNAベイスターズの伊藤光選手です。
明徳義塾高校から2007年高校生ドラフト3位指名でオリックス入りした捕手。
オリックスでは2014年にベストナイン、ゴールデングラブ賞、金子千尋(現:日本ハムファイターズ)とともに最優秀バッテリー賞を受賞しています。
3.人気ミットM8、M19(M62)を徹底解剖
M8:ベイスターズの伊藤選手のミットの型
M19:ホークスの甲斐選手のミットの型
甲斐選手は使用する型がM62からM19になりました。
これは背番号の変更によるもので、スペック等に変更はありません。
3-1.大きさ比較
画像の表示の通り、サイズはM19(M62)よりもM8の方が大きくなっています。
1インチを2.54cmで計算すると…
M8:19.1インチ=48.51cm
M19(M62):18.6インチ=47.24cm
その差は1.27cmで数字的にはあまり変わらないかもしれませんが、実際にはめてみるとこの差は意外と大きく感じます。
~豆知識~
ハタケヤマのキャッチャーミット基本モデルの最小がM02型の17.6インチ(44.7cm)、最大がM22型の19.6インチ(49,78cm)なので差が5.08cmです。
オーダーでは最大で10mmの大きさ変更ができるので、最少はM02型で43.7cm、最大はM22型で50.78cmにすることができます。
3-2.深さ比較
チャート表より
もっとも浅いものを1として最も深いものは7となります。
これをもとに深さレベルを数字に置き換えると、M19型は1.5、M8型は6になります。
M8はM19よりもだいぶ深いことが分かりますね。
写真も伝わりずらいですが、深さの差があることが分かるでしょうか。
よく見るとM8にはスリット(切れ込み)がありますが、M19には見られません。
深さによってスリットの有無が分かれます。
M19の方が捕球面がだいぶ浅いなと筆者は撮影しながら感じました。
3-3.ウェブの違い
もっとも見た目でわかりやすい違いがウェブ部分です。
M8は一般的によく見られるウェブをしているのですが、M19のウェブが独特で、浅めの型にするために細長い台形のような形をしています。
ウェブの中にプレートが入っているのが最大の特徴で、ウェブが曲がって変な癖がつかない・奥行きを持たせないなど細かい部分ながら大きな役割を果たしているといえます。
このプレートは良い働きをしますが、人によって好みが分かれるのが現実です。
キャッチングポイントをミスすると割れてしまうこともあるので注意しましょう。
3-4.ヒンジの違い
これも捕球面を見れば違いを感じると思います。
ヒンジの数はハタケヤマに限らず、他のメーカーでも浅いミットはヒンジが2本で深いミットはヒンジが3本になるということが多くなっています。
M1型、M19型、M2型がヒンジが2本になっており、これらよりも深いミットはヒンジが3本になっています。
型付けの際に重要になってくる部分ですので、購入する際は注目してみると良いかもしれません!
3-5.ターゲットの厚さの違い
なかなかマニアックな部分になってしまうかもしれませんが、M8型とM19型でターゲットの厚さが全然違うんです。
画像の通りM19の方が薄く、M8の方が厚いのが画像を見ても分かると思います。
4.まとめ
M8型、M19(M62)型の特徴の違いがお判りいただけましたでしょうか?
今後のミット選びの参考にしていただけると嬉しいです!
M8型
ハタケヤマといったらM8型といわれる王道の基本型。
多くの選手に愛されているモデルです。
プロ野球選手もまずはM8型をベースに、サイズの大小や、ポケット深め、浅めを決めていると言われています。
オーソドックスで癖がなくて使いやすいモデルです。
M19(M62)型
ポケットが浅く、コンパクトな軽量ミットです。
素早いスローイングを追及した握り替えの速さをサポートする設計。
かなり浅く使いづらいと思われがちですが、型付けによってはある程度深くもでき、捕球技術に自信があれば、握り替え最強ミットです。
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